「へーしーちゃんか。

俺、父さんが日本人で、母さんがアフリカ系アメリカ人なんだ。

まぁ、強いて言っちゃうと、ハーフ?

じゃり、って呼んで。」

 じゃりはマリオの出したコーラの瓶に口をつけた。

「え、砂利くんですか?」

 と、しずかがビックリしてきくので、

 夢樹がケタケタ笑いながら否定する。

「違うよ。

こいつとあたし、それからさっき教室にいたぴょん吉の3人は

保育園からの幼馴染なんだけど。」

 しずかが、ああ、と相槌をうつ。

「こいつさ、そのころからアフロで、

もじゃりんこ、から、もじゃり、

それから、最終形が、じゃり!!」

 と、夢樹が一気に言った。

「へぇ、そうなんだ。

夢樹ちゃんて、名前つけるの才能あるんだね。」

 しずかがとろけそうな笑顔で言った。

 じゃりは、コーラを吹き出しながら、

「え!夢樹のネーミングセンスやばすぎだろ!!

俺の可愛いこいつも何て名前だと思う!?」

 と、じゃりは自分の半径10センチはあろうか

 ジミヘンもビックリのアフロから、

 なんと一匹のかわいらしいジャンガリアンハムスターを取り出した。

「わぁ、かわいい!」

 しずかが明るい声をだす。

「しずかチャン、アフロから出てきたのにビックリしないんだ・・・」

 マリオが心配そうにつぶやいた。