涙を拭ったりしないで、あなたの名前を呼び続けながら泣く事を止めない私の頬を… あなたの大きな手が、包み込んだ。 私の涙は、びっくりしたから…止まった。 あなたの口が、微かに動く。 今度はちゃんと…言葉になってた。 (笑っ…て……生き、て……しあわ…せ……に…) あなたの言葉に…私はただ目を見開く事しか、出来なかった。 もう自分は助からないって伝えたいみたいに…遺言のようなそれを、あなたは言った。