勝負は一瞬だった。


意気揚々と飛び込んで来た大男をひらりとかわし、その首元に剣の柄で衝撃を与える。
ザゴンの大きな体は倒れ、土を付けた。
動かない彼に手下どもは駆け寄り体を揺するが、気を失ったまま目を覚ますことはない。




「………次は?」


残った二人を見るが、二人に戦意が無い事を確かめ、ルーガムは剣を納めた。