異風人

「酒の力には不思議なものがあります。私も、酒の力を借りて、部長に言いたいことをぶっつけております。この席では、多少の無礼講をお許し願って、先生の話しを聞かせてもらいたいものです」
「よろしい、何なりと言いたまえ」
「先生の波紋の論理の生い立ちは何でしょうか?」
「話せば長い話しになるが、電車の中でくそ親父と言われたことに端を発しておる」
「先生に向かって、そんなことを言ったのですか?」
「無礼極まりないですわね。それでどうなさいましたの?」
「大学教授として、このような民を教育せねばと強い義務感が湧いたのである」
「私もそのような経験をしました。私の場合は、その若者を怒鳴りつけましたけど、さすが先生は違いますね。私と違って、教育せねばという義務感が湧いたのですから。威厳があって当然です。波紋の論理にどのように到達したのですか?」