異風人

《教育以外に、一体何があるというのか?教育以外に、一体何があるというのか?……?》
《解らない、解らない、どうして、どうして、何故、何故、……》
目を閉じた吉平は、解が見えない暗闇の中に、まっしぐらに吸い込まれていくような自分を感じていた。もうろうとした闇の中で吉平は、幻想的な空間へと引きずり込まれていったのである。
《ああ真っ暗だ。真の闇だ。何かに掴まりたい。何一つ論理的な手がかりになるものはない。どうしよう。手探りをしても触るものすらない。この暗闇の先は、どうなっているのだろう。見えない。見当もつかない。ああ、無限に広がる宇宙のようだ。一人さまよっている。さまよっている。何処に居るのだろう。それにしても静かだ。ああ、真っ白な霞みに包まれている。ふわりふわりと浮かんでいる。ああ、霞みが消えて行く。消えて行く。……。まっ逆さまに落ちていく。落ちていく。》