異風人

《主に確たる言動がないのは、具の音がでないほどに、主のこのような核心を突刺したからであろう。訳のわからぬことを言い、意味不明のことを言うのは、瀕死の重症を負った野鳥のように、声も出せずただ々羽根をたたんで、私の前に横たわっているのと同じである。哲学者である私の目からは、そのように、主の心の底を窺き見ることができるのである。》
《小夜は、私に対して一度も反発したことがないのは、この野鳥とは明らかに違う。侍女と言う立場もあろうが、小夜は、私の影響を受け、且つ、私の波紋の論理にきちっと当てはまっているからである。》