異風人

これはこれとして、小夜の言うことであるから、まあまあそのように受け止めておこう。大学を主席で卒業したと本人は言っているが、これも私に対するあてつけであろう。主の気持ちは解らぬでもない。それが証拠に、私のように、理路整然とした論理を持ち合わせていないから、切羽詰って逃避ということで私から逃げているのであろう。小夜が主のことを、そのお方とか、そのお方のおっしゃるとおりにしなさいとか言うのは、長年私の影響を受けた気高い習慣から来るものである。つまり、小夜の人格は、私の波紋の論理にきちっと当てはまっておる。》