異風人

「教えてはくれぬか」
「それはいけません。そのお方のおっしゃる通りにしなければ、いけません。小夜としては、毎日絵を眺めて欲しいのです」
 このように小夜に諭されて吉平は、小夜にまで見離されたのかと、極度の寂しさを感じたのである。
「小夜がそのように言うのであれば、そのようにしよう」
「はい、ご主人様」
「その代わりに、小夜は私から離れてはならぬぞ」
「はい、はい、ご主人様」