「貴方は、名誉地位を得て名を残すことを目指しております。私もそうでした。失礼な言い方かも知れませんが、貴方は今、私が以前辿ってきた道を歩んでいるように思います。社員がへつらい、友人家族の者が集まってくるのは、私自身にではなく、名誉地位、名を残したことに、集まってくるのです。私から、名誉地位を外せば、へつらいもなくなり、集まってくる者も居ないでしょう。現実に、社員や友人家族を隔離したこの住処に、人は集まってはこないのです。私は激しい空虚感に襲われたのです。この空虚感から逃れるために逃避したのです」
「そうであろう、悪臭の漂った住処、そなたの薄汚い姿には、ハエが集まってくるが、人が集まってこないのは判る。そなたが一人で、この住処に居ることこそ、空虚ではないのかね」
「そうであろう、悪臭の漂った住処、そなたの薄汚い姿には、ハエが集まってくるが、人が集まってこないのは判る。そなたが一人で、この住処に居ることこそ、空虚ではないのかね」


