「教育は不要であるということは、無知であってもよいと言うことになる。無知な者だけで世の中を構成した場合にどうなるか。礼儀知らず、義理人情もなく、礼節をわきまえない世の中はどのような世の中になるのか。恐らくそなたは、考えたことはないのであろう。そなたが逃避した理由は、その辺りにある。そなたに逃避をもたらしたその世界でそなたは、異物的存在であるからである。世界を混乱に陥れる異物は、取り除かねばならぬ。その取り除く手段として、教育があるのである。くそ親父といった彼女は、異物である。私のこの論理は、そなたには難しくて理解できないであろう。そなたも、彼女と同じように異物である。従って、そなたを教育する義務があるのである。私の講義を聞くのは、そなたにとって苦痛であろうが、我慢したまえ」


