吉平の話しを聞いて小夜には、その主の人物像が浮かんでいたのである。ご主人にとっては、この上ない特効薬であると、小夜は思った。ここのところ、ご主人様の帰りが遅いので、小夜は、気にはしていた。これで、ご主人様の居所も判った。このことは、奥様にも早速話しておかなければならない。そして小夜は、密かに思ったのである。これでご主人様の病が癒えるのではないかと。
次の日吉平は、何時もの改札口をくぐった。行き先の定まった吉平の足取りは、障害になることなく、民の流れに沿ったのである。坂道を登り、例の澱みを通り、歩道に出てファーストフードの前を通り過ぎたところで、地図を広げた。通りすがりの民に、尋ねようと思っても、民は皆、吉平を迂回して通り過ぎていく。仕方なく吉平は、概略の方向を定めて、地図を片手に歩き出した。その途中においても吉平は、もしかしてコズエに会えるかも知れないと、庇の奥から探索をしたのである。
次の日吉平は、何時もの改札口をくぐった。行き先の定まった吉平の足取りは、障害になることなく、民の流れに沿ったのである。坂道を登り、例の澱みを通り、歩道に出てファーストフードの前を通り過ぎたところで、地図を広げた。通りすがりの民に、尋ねようと思っても、民は皆、吉平を迂回して通り過ぎていく。仕方なく吉平は、概略の方向を定めて、地図を片手に歩き出した。その途中においても吉平は、もしかしてコズエに会えるかも知れないと、庇の奥から探索をしたのである。


