「ホームレスですね。ホームレスが住んでいる公園といえば、こちらの公園だと思います」
「実はの小夜、その男はある会社の社長をしておって、小夜の言うホームレスとやらになったそうだ。会社は現在も業績を上げているらしい。あそこに居を構えた理由はまだ聞いておらぬが、今絵を描いて居る。その絵は、ただ絵の具を塗りたくっているだけの絵で、絵になっていないのだよ。芸術大学も出て居らず、将来画家になるという希望も持っていない。食事や、絵具を買うお金は、両隣の住人が面倒を見ている。私から見れば、人の情けにおんぶした人間の屑である。傷みが激しいほど、補修は映えると言うものだ。名を残すには、コズエよりも彼のほうが近道だと思っている。当分の間、彼と付き合わねばならぬ。帰りが遅くなるかも知れぬが、そのような訳だ」
「実はの小夜、その男はある会社の社長をしておって、小夜の言うホームレスとやらになったそうだ。会社は現在も業績を上げているらしい。あそこに居を構えた理由はまだ聞いておらぬが、今絵を描いて居る。その絵は、ただ絵の具を塗りたくっているだけの絵で、絵になっていないのだよ。芸術大学も出て居らず、将来画家になるという希望も持っていない。食事や、絵具を買うお金は、両隣の住人が面倒を見ている。私から見れば、人の情けにおんぶした人間の屑である。傷みが激しいほど、補修は映えると言うものだ。名を残すには、コズエよりも彼のほうが近道だと思っている。当分の間、彼と付き合わねばならぬ。帰りが遅くなるかも知れぬが、そのような訳だ」


