「申し遅れました。右隣は、タケさんで、左隣はケンさんです。タケさんは、何でも自分が経営していた会社が倒産して、ここえ居を構えたそうです。ケンさんは、リストラされて、やって来ました。二人とも、収入が途絶えた途端に、家族に見離されたそうです。二人は今、出かけております。タケさんは、古雑誌が専門で、ケンさんは、空き缶が専門です。そのついでに、ホテル街のごみ箱から、食事を調達してくれるのです」
「二人には、家族に見離されても生きるという人間らしい根性がある。今のそなたを見ていると、その根性すら失われている。いわば、世捨て人、いや、人間の屑であると言わなければならない。絵を描いているようだが、絵具の代金はどうしている?」
「タケさんとケンさんが出してくれています」
「二人に対して、そなたは、頭が上がらないであろう。二人に対して、少しでも感謝の念があるなら、路上の女性のように、自分の描いた絵を売ってはどうかね」
「今の私には、その気は全くありません」
「二人には、家族に見離されても生きるという人間らしい根性がある。今のそなたを見ていると、その根性すら失われている。いわば、世捨て人、いや、人間の屑であると言わなければならない。絵を描いているようだが、絵具の代金はどうしている?」
「タケさんとケンさんが出してくれています」
「二人に対して、そなたは、頭が上がらないであろう。二人に対して、少しでも感謝の念があるなら、路上の女性のように、自分の描いた絵を売ってはどうかね」
「今の私には、その気は全くありません」


