異風人

「ええ、小さいころから絵を書くのが好きでした」
「いいえ、将来画家になるとか、詩人になるとかを考えていません。人に話しても解ってもらえない不安定な今の自分の気持ちをただぶっつけたいだけです」
「名誉・地位ですか?そのようなことは一度も考えたことはありません」
「ええ、そうです。フリータです」
「今ですか?今は母と妹と三人で暮らしています。ごらんの通り、生活できるほどの稼ぎはありません。生活費は、母と妹に出してもらっています」
「ええ、最初は母によく意見されました。今では、二人とも私の気持ちを理解してくれています」
「それは何時も思っております。これでは二人に申し訳ないって。だけど自分の生きる道が見つからないのです。今は、カードを買ってくれる人があることで、自分の存在を意識できることが、唯一の支えです」
「ええ、私もそのように思います。おっしゃるとおり、私も真実を追い求めているのかも知れません」