天使の梯子~キミ想う・ボクの心~

「知っとけ!バカ!」

「ハァ?オマエが勝手に好きになってんじゃん。


ほら、ここに置くぞ」


体育館へ続く屋根付き通路の場所に逃げ込んで

慌てて絵を確認した。


「ほっ。良かった…少し色、落ちてるけど、これぐらいなら、なんとかなる」


俺は、とにかく絵が大事だ


他に大事な物は、何もない。


今の俺にとっては、この絵が


美穂と俺を繋ぐ、唯一の物なんだ。





だが…


絵、一緒に運んでくれたからな…


お礼ぐらいは、言わねーとな


美穂から、怒られそうだしな…