「この絵、天使の梯子の絵なんだね。」 「え?お前、知ってんの?」 「うん。あたし、天使の梯子、大好きだから♪ 空見ると、ついつい探してしまうんだよねぇ~」 「へ……」 美穂と、同じ事、言うんだな…。 「天使の梯子って、天国に続いてるんだよね。」 「…………」 そうなんだ…。 「あの梯子から、天使が降りてくるんだって。 天使って、どんな感じなんだろうね。」 「天使……か…。」 俺にとって、美穂は、まさに、天使みたいなヤツだったな…。