天使の梯子~キミ想う・ボクの心~


「はぁ~?だから、なに?」

「な、なにって、あんた、いつまで美穂ばかり見てるの?」

「あ?オレが美穂を忘れる訳ないじゃん。そんな事…お前がよく分かってんだろ。」


「分かってるから、言ってんのよ。修司、いい?美穂は、もう、ここには、いないの。美穂は、もう、空にいるの…

そうやって、いっつも、空ばかり見てる修司を


美穂が、本当に喜んでると思うの?」


「ウルセェーんだよ!!」


「あんただけが、辛いなんて、想わないでよ!!あたしだって、辛いんだよ。

だけど、過去ばっか見て生きていくわけには、いかないじゃん。


いい加減…美穂ばかり追い求めるのは、やめて…美穂が、空で、泣いてるよ…きっと…


今の修司…美穂は、好きじゃないよ…」


「お前になんで、わかん…」

「分かるわよ!!言ったでしょう?あたしは、美穂の姉妹で双子なの。


美穂が、空で、泣いてる事ぐらい…痛いくらい…分かるわよ。」



オレは、何も、言い返せないでいた…


コイツと、俺と同じ苦しみ背負って、生きてるからな…。