レヴィオルストーリー3


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「アレン、何話してたの?」


アレンがミュリエルと別れ自分達の元へ戻って来た途端、レイは彼を見上げ早速訊ねた。



彼女はしっかりと見ていたのだ。


ミュリエルの頬が、微かに朱に染まったのを。



「あー…、何でもない。しばらく会議に出れないって、それだけ」


どちらにしろ七帝のレイには彼女がしばらくいなくなるのはすぐわかるだろうと、アレンはそれだけ言って欠伸をした。


大していつもと変わらないアレンに安心したのか、レイはそう、と返事を返すとほっと息をつく。



その横でマケドニスが笑いを一生懸命堪えていたなどと、この二人が気付く筈もないのだった。





「……あれ、リルム達は?」


欠伸をしてから更に伸びもしたアレンは、周りを見渡すと首を傾げる。



国民らが自分の方をかなり見ていたが、そこは無視しておくことにした。




…そうでもしないと正直耐えられない。