レヴィオルストーリー3


「ルルアン…?いつだっけ、マケドニス」


全く覚えていないアレンは隣の側近に答えを求めた。


話を振られたマケドニスはニコニコしてリルムらに教えてやる。



「確か1ヶ月後くらいだったよ。なんか引っ越すとかで忙しいらしいから」


「1ヶ月ー!?おっそい!!引っ越すとか聞いてないしーッ!!」



笑顔のマケドニスとは対照的に、リルムらはムッと不満げな表情になった。


それを見たレイがクスクス笑い、男の子らはすぐ「えへへ」と笑顔になる。




「もうあたしからルルアンとこ行きたいなぁー。ママに頼もっかなぁー」


「私も外国行きたいー!」


「リシェ…リシェなんとか国だよな!?」


「…リシェラルク皇国な」



国の名前がわからない様子の子供にアレンがさりげなく教えてやった。


それだー!と叫んだ男の子は、早速嬉しそうに覚えたばかりの名前を連呼する。



その様子を見て苦笑したアレンに、今度は女の子が「えへへ」と笑った。



リルムと愉快な仲間達がいると大抵こんな空気になるのだ。