「それでな、久しぶりに家に行ったんだ」
弾んだ声で話すウィスカ。
その横顔は、これでもかというくらいキラキラしていた。
下手したら俺なんかより何倍も子供っぽいんじゃないか、と苦笑するアレン。
そしてそんなアレン自身は、じっと身を潜めそこから動く気はないらしい。
「ちゃんといた。俺の生まれ育った家に。驚いてたなぁ、アレンは友達と遊んでるとかでいなかったけど」
ウィスカは相変わらず目を細め喋る喋る。
隣の男性はそれを同じように嬉しそうに眺め、何回も相槌を打っては笑った。
「…やっぱり楽しかった。ナティアと話してたら落ち着くんだよな」
「ナティア様も以前そう言っておられましたよ」
「本当か?嬉しいな」
「ちょっと、頬が緩んでますけど」
勇者ともあろうお方が何て締まりのない顔をしているんですか、と男性は冗談ぽく言ってみせる。
ウィスカはまたケラケラと笑うと、左手を上げ薬指についた指輪を眺めた。
シンプルな、結婚指輪。
「残り何年かはわからないけど…三人の時間を大切にしたいな」
「…貴方のような夫を持って、ナティア様も幸せですね」
「ははっ。本当ならもっと早くにこの職をやめるべきだったんだけどな」
弾んだ声で話すウィスカ。
その横顔は、これでもかというくらいキラキラしていた。
下手したら俺なんかより何倍も子供っぽいんじゃないか、と苦笑するアレン。
そしてそんなアレン自身は、じっと身を潜めそこから動く気はないらしい。
「ちゃんといた。俺の生まれ育った家に。驚いてたなぁ、アレンは友達と遊んでるとかでいなかったけど」
ウィスカは相変わらず目を細め喋る喋る。
隣の男性はそれを同じように嬉しそうに眺め、何回も相槌を打っては笑った。
「…やっぱり楽しかった。ナティアと話してたら落ち着くんだよな」
「ナティア様も以前そう言っておられましたよ」
「本当か?嬉しいな」
「ちょっと、頬が緩んでますけど」
勇者ともあろうお方が何て締まりのない顔をしているんですか、と男性は冗談ぽく言ってみせる。
ウィスカはまたケラケラと笑うと、左手を上げ薬指についた指輪を眺めた。
シンプルな、結婚指輪。
「残り何年かはわからないけど…三人の時間を大切にしたいな」
「…貴方のような夫を持って、ナティア様も幸せですね」
「ははっ。本当ならもっと早くにこの職をやめるべきだったんだけどな」


