「……何とか、ならない?」
グロアがアレンに駆け寄り、服の裾を引っ張る。
勇者は難しい顔をして、「考えてみる」とだけ答えた。
きっとルネのにせ物は、ヘレヴィアの情報をジリルに流している。
どっちみち争いの激化を煽っていることに違いはないのだろう。
「……アレン様、そろそろ…」
「……わかった」
マケドニスが遠慮がちに声をかけ、アレンは窓から離れた。
が、異様な視線を感じてもう一度外を見る。
すると、庭園を歩くレイとまだレヴィオルに滞在しているミュリエルがいた。
二人はアレンと目が合うと、にこにこ笑って手を振ってくる。
ちょっと恥ずかしいので振り返さず小さく笑むと、レイが真っ赤になったのがここからでもわかった。
余計に照れくさくなってアレンはすぐにそこを離れる。
「? アレン様、また赤…」
「くない」
「…?」
きょとんとした側近は窓の外を見ようとした。
咄嗟にそいつの襟元を引っ張って引き戻したアレンは、そのままズルズル引き摺りながら王座に戻る。
マケドニスが真っ青になって「苦しい苦しい」と訴えているのなんて、全く気にしていないようだ。
グロアがアレンに駆け寄り、服の裾を引っ張る。
勇者は難しい顔をして、「考えてみる」とだけ答えた。
きっとルネのにせ物は、ヘレヴィアの情報をジリルに流している。
どっちみち争いの激化を煽っていることに違いはないのだろう。
「……アレン様、そろそろ…」
「……わかった」
マケドニスが遠慮がちに声をかけ、アレンは窓から離れた。
が、異様な視線を感じてもう一度外を見る。
すると、庭園を歩くレイとまだレヴィオルに滞在しているミュリエルがいた。
二人はアレンと目が合うと、にこにこ笑って手を振ってくる。
ちょっと恥ずかしいので振り返さず小さく笑むと、レイが真っ赤になったのがここからでもわかった。
余計に照れくさくなってアレンはすぐにそこを離れる。
「? アレン様、また赤…」
「くない」
「…?」
きょとんとした側近は窓の外を見ようとした。
咄嗟にそいつの襟元を引っ張って引き戻したアレンは、そのままズルズル引き摺りながら王座に戻る。
マケドニスが真っ青になって「苦しい苦しい」と訴えているのなんて、全く気にしていないようだ。


