「………アレン」 その視線の先には修行中のその人がいた。 こんな離れたところにいてもわかるくらいの衝撃波が、あの場所から発せられている。 しばらく彼の姿を見つめていたレイは、ふと唇を薄く開いた。 「……アレンは、渡さない…」 ぼそりと呟く彼女のマリンブルー。 それは普段からは考えられないほどに冷たい色をしていた。 酷くわかりにくい小さなところで、何かが軋み出す。 そのまま踵を返したレイは、城に向かって真っ直ぐ歩いて行った。 まるで何かに吸い寄せられるかのように──…