レヴィオルストーリー3


「え、一人で来たの?」


レイが驚いて口元に手を宛て言った。

ユーリは頷くとレイをジッと見上げる。


それから破顔すると、嬉しそうにこう言った。




「やっぱりレイ様綺麗~♪」




──…その真っ直ぐすぎる言葉に、アレンの眉がピクリと動く。


レイは「あら、ありがとう」と大人な反応をすると、不機嫌になったアレンを見て楽しそうに微笑んだ。



「アレン、どうしたの」

「……別に」


悪戯っ子みたいに言うレイに、若干拗ね気味で素っ気なく返す勇者。


「………相変わらず…、それだけはわかりやすいですね」


そう呆れた側近が言うのと同時に、シリティーが駆け寄って来た。


その後ろでは国民がどうしていいかわからず立ち尽くしている。



「…あ、忘れてた」



突っ立っている物凄い人数の集団を見たアレンは、小さく呟くと自分からもシリティーに歩み寄った。