レヴィオルストーリー3

「早くそれ終わらせて下さい。じゃないとアレン様の仕事に支障をきたします」

「へいへーい…。アレンも大変だなぁ」

「そう思うなら早く」

「へいへい、俺もたいへーん」


ブツブツ言いながら万年筆を動かすギルク。

カイルは疲れたのか父親の膝の上で寝転がってしまった。


それを見たユーリは慌てて駆け寄る。


「ギルクさん!」

「おー、ユーリかぁ。どした?」

「イルさんがカイル君探してるんだ!連れてくよっ」


ユーリの言葉を聞いたギルクはきょとんとした。

それからカイルを見下ろし、首を傾げる。


「まじ?俺カイル連れてくからなっつったのになぁ」


聞こえてなかったのかー、とか言いながら子供を抱き上げる父親。

彼はギュウッと赤ちゃんを抱き締めてから、ユーリに頼むなと渡してきた。

慣れた手付きで小さな体を抱いたユーリにアデルは驚く。


「ん?なに??」

「……抱っこ、上手」

「あ~、俺にも弟みたいなんいるからさぁ」


毎日抱っこしてるしー、と苦笑いするユーリにアデルは目を輝かせる。

彼女は「会いたい?」と聞かれると、思いきり頭を縦に振った。