レヴィオルストーリー3

「ギルク様大丈夫ですか!?」

「いいいい痛い痛い痛いっ!やめろカイルこらあ~ッ!!」


二人がそこに入ると、早速こんなやり取りが耳に入った。

何事だと目を向ければ、そこにはお父さんにしがみつく自分達の捜していた赤ん坊が。


ここはギルクの執務室。

そしてしがみつくカイルが握っているのは万年筆。

それは綺麗にギルクの腕に刺さっていた。


しかもそれを動かすのだから、…何気にグロい。



「やーめろカイル!それはパパでも痛い!」

「あうあー」

「書くなぁあ~っ!いでででででででッ!俺は紙じゃねぇえええ!」


叫びまくりながらやっとのことでカイルから万年筆を取り上げたギルク。

カイルはふてくされてお父さんの服をぐいぐい引っ張った。


アデルは唖然としながらその様子を見守る。



「ふぃー、死ぬかと思ったぜ…。駄目だろカイル!」

「ぶー」

「ぶーじゃねえ!ったく…かわいいなお前はちくしょーっ!」


最終的にカイルをぎゅうっと抱き締めた武帝に、その場にいた勇者の側近も子供二人も呆れ返った。

はぁ、と溜め息をついたマケドニスは、手を差し出すとギルクを冷たく見下ろす。