レヴィオルストーリー3

──…確かに聞こえた、小さなか細い声。


ユーリは目をこれでもかというくらい見開き、アデルはその澄んだ橙色の瞳を見つめた。



「今…!お前だよな!?」


ガシッと肩を掴んで聞けば、アデルは涙目で頷く。

その反応にユーリは一気に笑みを広げ、抱き着こうとでも思ったのかバッと腕を広げた。

しかし何故か寸前でピタリと動きを止める。


不思議がるアデルを前に、ユーリは鼻をこすってへへっと笑った。


「隊長様に感謝しろよっ!」


その偉そうな言葉にアデルはきょとんとする。

それから照れ隠しだとわかったのかクスクス笑い、「はい」とまた言葉を発した。

それに嬉しくなったユーリはいきなり立ち上がる。


「よっしゃあ!そんなら次はカイル君捜しだぜっ!」


シャキーン!という効果音が聴こえそうなガッツポーズをした少年。

少女はゆっくり立ち上がり、その隣に並んだ。


そして早速捜索開始だと足を踏み出した、ところで──…




「ぎゃああああああ~!」

「ギルク様~っ!?」



──…この、叫び声。


思わずユーリとアデルは顔を見合わせた。

それからぷっと噴き出して声が聞こえた方に向かう。