レヴィオルストーリー3

ニカッと白い歯を見せて笑うユーリ。

アデルはぱちくりと瞬きした後、ゆっくり微笑むと頷いた。


「じゃあまずこの階段だな!最上階まで頑張れ!」


そう言ってユーリは段差を駆け上り、少し先でくるりと振り返る。


アデルはそれを見上げ、しばらくしてからゆっくりと一歩足を踏み出したのだった。











「やったー!全部上りきったー!」


──…一階を出発して早20分。

体力のないアデルは何度もバテかけ、それでも励まされやっと最上階に辿り着いた。


はぁはぁと息を弾ませ座り込んだ彼女。

ユーリが気遣って近寄ると、バッと顔を上げユーリの服の裾を引っ張った。


「うわ!」


体勢を崩しかけて慌ててバランスをとるユーリ。

階段を真っ逆さまに落ちるなんてことは死んでもしたくない。

そしてそんな彼以上に必死なアデルは、パクパクと口を動かし出した。


「……………!」

「え?」


それを見て、ユーリはもしかしてと耳を寄せる。

アデルは一度深呼吸すると、口元に手を添えてユーリの耳元に向けた。




「……あり、がとう!」

「!」