ニカッと白い歯を見せて笑うユーリ。
アデルはぱちくりと瞬きした後、ゆっくり微笑むと頷いた。
「じゃあまずこの階段だな!最上階まで頑張れ!」
そう言ってユーリは段差を駆け上り、少し先でくるりと振り返る。
アデルはそれを見上げ、しばらくしてからゆっくりと一歩足を踏み出したのだった。
「やったー!全部上りきったー!」
──…一階を出発して早20分。
体力のないアデルは何度もバテかけ、それでも励まされやっと最上階に辿り着いた。
はぁはぁと息を弾ませ座り込んだ彼女。
ユーリが気遣って近寄ると、バッと顔を上げユーリの服の裾を引っ張った。
「うわ!」
体勢を崩しかけて慌ててバランスをとるユーリ。
階段を真っ逆さまに落ちるなんてことは死んでもしたくない。
そしてそんな彼以上に必死なアデルは、パクパクと口を動かし出した。
「……………!」
「え?」
それを見て、ユーリはもしかしてと耳を寄せる。
アデルは一度深呼吸すると、口元に手を添えてユーリの耳元に向けた。
「……あり、がとう!」
「!」
アデルはぱちくりと瞬きした後、ゆっくり微笑むと頷いた。
「じゃあまずこの階段だな!最上階まで頑張れ!」
そう言ってユーリは段差を駆け上り、少し先でくるりと振り返る。
アデルはそれを見上げ、しばらくしてからゆっくりと一歩足を踏み出したのだった。
「やったー!全部上りきったー!」
──…一階を出発して早20分。
体力のないアデルは何度もバテかけ、それでも励まされやっと最上階に辿り着いた。
はぁはぁと息を弾ませ座り込んだ彼女。
ユーリが気遣って近寄ると、バッと顔を上げユーリの服の裾を引っ張った。
「うわ!」
体勢を崩しかけて慌ててバランスをとるユーリ。
階段を真っ逆さまに落ちるなんてことは死んでもしたくない。
そしてそんな彼以上に必死なアデルは、パクパクと口を動かし出した。
「……………!」
「え?」
それを見て、ユーリはもしかしてと耳を寄せる。
アデルは一度深呼吸すると、口元に手を添えてユーリの耳元に向けた。
「……あり、がとう!」
「!」


