レヴィオルストーリー3

「『慣れたいから』…?」


書かれた内容にユーリは首を傾げる。

それもそのはず、階段に慣れたいなどと言う人間は普通はそういないだろう。


「ん…なに?『階段この前はじめて上った』……、は?」


意味不明な内容に、ユーリはぽかんと口を開けて紙からアデルに目を移した。

アデルは頷くとまた何か書き込む。



『生まれてからアレンさんに助けてもらうまで、地下牢を出たことがないから』




「……………………。」



紙を見たままユーリは固まった。



(そうだ、こいつアレンとグロアに助けられたんだっけ…)


もちろん詳しくは聞いていない。

アレンがあまり話さなかったから。


しかしこの少女のお姉さん、ハルアが話していたことをユーリは聞いたことがある。



──…ジゼルとアデルの双子は、外の世界を全く知らないと。




「………?」


停止したまま動かないユーリの顔を、アデルはおずおずと覗き込んだ。

ユーリはそれに気付くとパッと顔を上げる。



「そっか!なら頑張ろう!」

「!」

「俺が色々教えてやるよ!よかったなー、ペアが俺でさ!」