レヴィオルストーリー3


国民が黙り見守るなか、座り込む子供に合わせてアレンもその前にしゃがんみ込んだ。


ポカンと口を開けるその男の子の目を覗き込み、口を開く。




「………大丈夫か?」




差し出された手を見て、子供はぱちくり瞬いてアレンを見上げた。


それから躊躇いがちに彼の手を取ると、立ち上がらせてもらいまた目の前の青年を見つめる。


アレンはそうされながらも、男の子を観察し様子を見た。



「……怪我してるな。医務室行こう」

「……ふぇあっ!?怪我っ!!?」


アレンに手を引かれ歩かざるを得なくなった少年は、驚き奇声をあげされるがまま着いていく。


そんな二人をマケドニスとレイが慌てて止めた。


さもめんどくさそうにアレンは振り向く。



「…あ?何??」

「あ?じゃなくって。アレン、待って」

「なんで?」


レイに腕を取られ不思議そうにするアレン。


そんな彼にマケドニスがその理由を教えてやった。



「その子の親がここにいるでしょう。

その方達も医務室に一緒に来た方がいいですよ」