──…一方、森の奥に向かっているアレンは。


(精霊士に妖術師に…占星術師、)


彼は様々な魔力を辿って軽く走り、確信を得ていた。


占星術師も元はといえば北のノーアス大陸にしかなかった魔力。

それがレヴィオル国に伝わっていき、今現在その魔力が存在するのは北と西だけなのだ。


やっぱり、暴れているのはレヴィオル国の連中。

しかも魔力は強いし、皇帝が言っていた『選りすぐり』という言葉は本当らしい。




やがて少し開けた場所が視界に入り、アレンは一度立ち止まると深呼吸してはやる気持ちを落ち着けた。

それからキッと前を見据えて歩み出す。


(面倒なことになる前に全員かっさらって逃げてやる)


悪魔と戦ってもただの無駄な体力の浪費にしかならない。

国には利益はない、だから面倒ごとはごめんだとアレンは苛々しながら舌打ちした。


そして、戦場と化しているその場へ足を踏み入れる。


すぐに目的の人物は見つけた。


──…たくさんの銀色の中舞う、藍色。



「マケドニス!」


今出る精一杯の声で叫んだアレン。


戦っている真っ最中だったマケドニスは、その相手のディルネもろともアレンを振り返った。