レヴィオルストーリー3


《…何か凄いこと言ってるみてぇだけど、俺は自分が経験したことから本気でそう思います。

生きてなきゃ後悔すら出来ない。
俺はそれを色んな人から教わった。

これからもそれを肝に銘じて、俺なりに頑張っていきたいと思います。

もちろん他にもあるけど、それが一番大事だと思う》



そこまで一気に喋ると、アレンはふぅと溜め息をついた。


それすらも人々を魅せてしまう。



ここでは美しい見た目だけではなく、その存在自体が周りの者を魅了していた。





《……俺の話はこれで終わり。
聴いて下さってありがとうございました。》




アレンはそう締めくくると一礼し、レイ達の元へと戻っていった。


集まった国民は拍手すら忘れてその後ろ姿を見つめる。




「……アレン、貴方最高よ」



レイは戻ってきたアレンを見上げ、にっこりと満面の笑みを見せた。


アレンは安心したようにほっと息をつくと、ありがとうと呟き柔らかく微笑む。




自分達には珍しいそれを見て国民が我に返ったのか、急に割れんばかりの拍手が広間に響いた。



アレンは今度はしかめっ面せず、逆に少し照れてそれを受ける。