一階につき手を繋いだまま食堂に入り、アレンとレイはいつもの場所であるテラスへ。
そこに行くまでの間にいつものように使用人や臣下に挨拶され、ついでにしっかり見られたが、アレン達はそれでも手を離さなかった。
クナル曰く大胆ばんざい。
アレン曰くもうめんどくさい。
そんなワケでラブラブに登場したアレンとレイに、早速ギルクが冷やかしをした。
「ヒューヒュー♪あっついねぇ!」
「…ヒューヒューって、古い」
さらりと流すアレン。
そういえば昨日コニスにも言われたな、とどうでもいいことを考えたり。
そんな彼にギルクはつまらないとばかりに口を尖らせた。
ちなみにイルは自室待機中。
あまり階段を上り下りするのは、大きなお腹によくないからだとか。
「よしっ、イルの分はこれでいいな。ハニーっ!待っててくれよおぉ!!」
そう言うや否や、ギルクはイルと自分の分の朝食を抱えテラスから風の如く走り去って行った。
ご飯が溢れるんじゃないかしら、と心配したレイだが放っておく。


