二度目の呼び掛けにアレンはやっと気付いてくれた。


ルルアンは一安心しながらそれを見せない笑みを浮かべる。



「今日一緒に寝よ!」


「…一緒に?いいけど…」


ちらりとレイを見たアレンだったが、レイもリルムに同じことを言われていた。


というより、子供たち四人中の内の女の子、リルムを含む二人に。



「あーっ!ずるい!なぁアレン、俺も俺も!!」


「俺も一緒に寝たいーっ」


「ううーっ」


ルルアンとリルムがアレンとレイに甘えているのを見て、男の子二人とユーリが騒ぎだした。


…ルシイルはユーリに便乗しただけっぽいが。


12歳という年だと、さすがに女の子と寝ようとは思わないらしい。



「…わかったよ、みんな一緒に寝りゃいいんだろ」


アレンは溜め息をつきながらそれを許可した。


やったー!とはしゃぐ男の子はマケドニスも誘い出す。



「…え、俺も?俺はいいよ」


「やだ!みんな一緒にーっ!!メディンさんも、ねぇ!」


「おやおや、わしもかい。じゃがこの内半分はホテル泊まりじゃぞ?」


「あ゙」