レヴィオルストーリー3


「ひぁあ~っ!ふぁへんのふちふふぁぎ~っ!!」

(※きゃあ~っ!アレンの口塞ぎ~っ!!)


そんな風に口を塞がれたまま騒ぐリルムに笑い、やっとアンナは中に案内してくれた。


旅行メンバー+ルティという大勢なのだが、二手に分かれリビングとドアがスライド式の隣の部屋に入る。


入ってから、アンナは部屋のドアを抜き取った。



これで広いリビングの出来上がり。




「主人はもうすぐ帰ってきます。それまでしばらく待っててくださいね」


アンナはそう言って微笑むと、まだ顔色が悪いマケドニスに水を渡した。


すみません、と呟くマケドニスは早速それを口にする。



アレンはそれを見ることなく苦笑いした。




「いい加減船酔い治せよな…」


「そんなこと言われても…。小さい時から無理なんで、駄目なもんは駄目です」


「…めんどくせー体質」


呟いたアレンにマケドニスはうるさいですね、と憤慨した。


勇者はそんな側近に笑う。


そしてそれを嬉しそうに見つめる、引きつり笑いのなくなった恋する乙女。



…最近はこれが一定パターンになっていた。