それからしばらく後。



「はわぁ~…」


「ルルアンのお家でっかい…」


「ルルアンって子お金持ちなの?」



――…エフィア家の住宅に着いたレヴィオルご一行。



途端に、リルムらが感嘆の声をあげた。


ユーリはルルアンを知らないのでみんなとは違う感想だが。



ルルアン達が城に来る予定だったのをこういう結果にしたのはわがままリルム達。


本人らはそれを忘れて――というか全く気にせずその家のベルを鳴らし中に押しかけた。



すると、水色の長い髪の女性がそれを迎えに中から出てくる。



「あら、早かったですね。いらっしゃい」


ルルアンの母、アンナはルルを引き連れにっこり笑った。


ルルは子供たちに挨拶してからマケドニス、レイとまわり、最後はチビどもに呆れた視線を送るアレンに擦る寄る。



「…久しぶりだな、ルル」


アレンがしゃがんで撫でながらそう言うと、ルルはぺろりと彼の頬を舐めた。


それに小さく笑うアレンを微笑んで見つめるレイ。



…マケドニスにはまだその余裕はなかった。



そしてそんな和やかな空気の中、あいつは急に現れる。