「おぉ?林檎みたいになってよー、どうなんだよ??」


「…………………。」



…無言。


と、いうよりアレンは真っ赤なまま口元を押さえて照れている。



「おーい、アレン?」


わかっているくせにわざと訊くギルク。


アレンは心の中でこの野郎、と悪態をついた。


……真っ赤なまま。





「……そりゃ、言う、けど」


あまりにもギルクが煩いのでアレンはそれだけ言った。


すると喜んでまたまた煩くなるギルク。



「……ちょっと黙れ」


「すいません!」


武帝は勇者に目で脅され大人しくなった。



…かと思ったら身を乗り出して質問攻めしてくる。



「でもよでもよ、指輪は?買ってんのか??」


「…もうある。煩い」


「じゃあさ、いつすんだ?」


「…いつかは決めてある」


「まじか!?いつ!?」


「…………………。」



――…うるっせー。



だるくなるアレンだがちょっと嬉しそうなのはやはり隠せない。


それに気付いたギルクはにやりと笑った。



「んだよぉ。幸せそうな顔しやがって!」


「…うっせーな、年中色ボケ馬鹿に言われたくない」


「俺とイルは年中ラブラブだからな!仕方ねぇ」


「…はいはい」