「…一ヶ月くらいだろ?そんくらいなら何とかする。
仕事は頼れそうな兵士にまわすから」
「兵士に?そっか。よかったぜ」
アレンの言葉にギルクはほっと安心した。
それから今度は立ち上がって伸びをする。
「く~っ!話したらもっとスッキリしたぜ!!ありがとうな、アレン!!」
「あぁ。…でも悩む期間短くねぇか?」
「え?これでも長い方だぜ」
「………………。」
うらやましい頭だな。
アレンはとりあえずそんなことを思った。
まぁそれがギルクだ、ということで片付けておく。
「あ、そういえばアレン」
「あ?」
「お前はさ…レイに言わないのかよ?」
「…何を」
ギルクの突然の意味のわからない問いにアレンは眉を潜めた。
はっきり言えよ、と言えばそれくらい察しろよぉ、と返事が返ってくる。
「だからぁ、あれだよ。
俺と結婚してくれマイハニー!ってやつ」
「ぶっ!」
…今度はアレンが噴き出した。
勇者さまは親友の言葉に急に真っ赤になってしまう。
それを見た武帝はニヤニヤと笑みを浮かべまた腰を降ろした。


