レヴィオルストーリー3


ギルクはその様子をしかと目に映す。


アレンが準備万端なのを確認すると、自分は腰を低くした。




「んじゃあいくぜ!おりゃぁあーッ!!」


…昔から変わらない若干幼稚な掛け声と共に、その足がアレン目掛けて振りおろされる。


それをサッとかわし、アレンは素早く剣を振り上げた。


しかしギルクも負けじと結構なスピードのアレンの攻撃を避ける。



「そうこなくっちゃ」


「へっへ!今までの相手とは違うぜアレン!!」



ギルクはそう高らかに言うと、攻撃を避けた勢いをのせパンチを繰り出した。


それも逃れたアレンは今度は剣を握っていない左手で拳を作る。


そこに魔力を込め、こちらも殴り返してやった。



「…うぉあっ!」


すれすれで目の前を通った拳。


それに思わず声をあげ、ギルクは慌ててアレンから離れる。




「チッ」


「うわー、魔力こえぇ…。それ殴った後追い討ちかけるつもりだったろ!?」


「拳のついでに衝撃波でもあげようかと」


「さらっと言うなあああ!」