「んでよー、」
「ちょっとギルク、アレンはご飯食べなきゃ」
また話し出そうとしたギルクに見かねたレイがストップをかけた。
ギルクは「あぁー、そっか」と小言を呟き、つまようじを宙に浮かせてアレンに隣の椅子を勧める。
ちなみに彼は今ミニサイズのきなこもちを食べていた。
和食好きは相変わらずだ。
暫くしてアレンらの前に食事が運ばれてからも、ギルクはマシンガンぶっ放して喋り続けていた。
マケドニスが一体どうやったらそんなに話題が出てくるのだろう、と思った程に話す喋る。
そしてついに、ギルクの相手をレイらに任せて黙々と食べることに専念していたアレンが顔を上げた。
「…ギルク」
「でよー…、ん?」
「何かあるならさっさと言え」
「………………。」
ピタリ、と親友は固まった。
アレンは隣のギルクを横目で見てから、一度正面を向き箸を置いてごちそうさまする。
それから今度は体ごとギルクに向け、机に肘をついて彼を見た。
「……ほら、言え」
「…はは、アレンには敵わねぇなぁ」
「お互い様だろ」
「まぁなー」


