そして冬休みを挟み、2月になった。
季節はバレンタインデーという時期になっていた。
相変わらず友達以上恋人未満みたいな関係が続き、
笠原に助けられ、笠原が支えになっていた。
でももう、そんな悠長な事言ってられない。
あと2ヶ月したら、私たちは卒業だ。
すでに私は、小3から小4の3学期まで住んでいた団地の実家に住んでいるため、
中学からは、団地の近くの中学校に通う事になるのだ。
なので笠原とは、あと2ヶ月しか一緒にいられない。
だから私は決めた。
笠原にチョコをあげて、喜んでくれたら告白をしようと。
今度こそ、手作りでチョコを渡す事にした。


