てのひらに


握りしめていたはずの



しあわせ



さらさらと



砂のように


こぼれ落ちてゆくのを



かんじている





だけど



しっかりと


握りしめていた



このてのひらの中



ちいさな


ちいさな



ほんのちいさな





だけでも



残っているのだとしたら



せめてそれだけでも


こぼさずにすむように



守っていたいんだ




それが


あたしの



しあわせ


に繋がるのだと信じて