幸せのカタチ☆おさななじみ☆

『ゆーきぃー』



五メートルくらいだろうか


上り終わったサイが


あたしを呼んでいる



躊躇しているうちに


どんどん抜かされてしまう



怖いけど


行くしかないんだ


わかってるけど


足が動かない



気持ちだけが焦ってしまう




『優希ちゃん?』



後ろから


少し低くて


でも安心できる


声がした