なんとなく



声をかけるのを



躊躇してしまう



思わず立ち止まったあたしに


後ろから来た


サイがぶつかった



『いてて』


『どうしたのよ?』


サイの声に


サワの方を向いていた


賢が振り向く



『今の話、聞こえた?』