メカ彼!

「ごめんね未来ちゃん。ちょっと待ってて?」

「・・・うん」


バタン・・・

那衣斗くんは静かに部屋を出て行った。


何だったの今のは?


気になるし!


那衣斗くんから気持ちを聞けるところだったのに!


こうなったら・・・



(ごめんね那衣斗くんっ!)



あたしは那衣斗くんの部屋をそそくさく出て行った。

だって気になるんだもん!


だけど一階に下りても那衣斗くんは見当たらない。

・・・どこいったんだろう?


キッチンに行っても

書斎らしきところにいっても

いない・・・


まさか!


お風呂とか・・・?


妄想を膨らませながら、そーっとお風呂場を除いてみても


「いないー!」


那衣斗くんの姿はどこにも見当たらなかった。