メカ彼!

「わかればよろしい」

「はい」


恐るべし、友里恵。






「未来ちゃん」






その時、大好きな人の声が耳に届いた。


「彼が呼んでいるわ友里恵!じゃあね」


あたしは愛しい彼の元へ猛ダッシュ!


取り残された友里恵は・・・



「え・・・?那衣斗くん未来のこと呼んでたの?」


どうやら今の那衣斗くんの声は未来にしか聞こえない・・・らしい。




「那衣斗きゅ~ん♡」




只今あたしは廊下をランナー並みに疾走中。

だって彼が呼んでいますから♡

そんなあたしを廊下にいた人たちは驚きながら見る。


まあ無理もないか。