メカ彼!

「そうか・・・では、話す」


おじいちゃんは静かに話し始めた。


「那衣斗はな・・・ロボットなんじゃよ」

「え・・・?」

んなアホな。


「17年前、子供がいなかったわしが作り始めたのがはじまりなんじゃよ・・」

「はあ・・・」

「ここまで理解できるかな?」


理解も何も・・・


「出来ません♪」


わからないものはわかりません!


「やはり理解しがたいか・・・」

おじいちゃんは「う~ん」と首をひねらす。


「だって那衣斗くんロボットの感触なんかしませんよ?」

そう、那衣斗くんを手を繋いだときはちゃんと人間みたくあたたかくて・・・


「それは最新技術じゃ」


おじいちゃん即答。



「でも・・・那衣斗くん普通の人間みたいじゃないですか!」

あたしは負けじとおじいちゃんに言い返す。


「それはわしの腕が凄すぎるからじゃ♪」


むむむ・・・


「じいちゃん、あれを見せればいくら未来ちゃんでも納得できると思います」

と、いきなり那衣斗くんが口を挟んだ。