こんな空気が流れて、北村さんが音をたてるだけで心臓は、敏感に反応して私にプレッシャーをかけつづけている。

少しの休憩時間になった。

北村さんは、座席の後ろにある寝台に移り仮眠を始めた。
気まづいまま私は、広い助手席に背中をもたれかけた。


「はぁ…」

溜め息と同時に今までの緊張がとけたせいか
今までのこと全部が私の心を押し潰した。

『また家に帰ったら嫌がらせされるんだろうな…

なんで母親にも愛されてないのに産まれてきたんだろう…

柴山さんにも会いたいよぉ。』

色々なことを思うと勝手に涙が出てきた。

『やっぱり死にたい』

涙が止まらなかった…