「こういうことは悠里様のご家族から聞いたほうがいいと思う」

だから何を?を聞こうと思った瞬間

「ヒャッホー」
「キャッホー」

20人ぐらいの僕たちとは制服が違う奴らが金属バットやら鉄パイプを持って襲いかかってきた

「あわわ」

おどおどしているのは僕だけだみんな慣れているらしい

初めて見る不良たちの戦い
あっ…顔に似合わず千葉強い…
そんなことを思っていると
「君が龍谷悠里君だよね?」
背後から声がし振りむこうとしたが背中に強い衝撃をうけ視界がだんだん暗くなってきた

「うっ…」
ガクン
地面にひざまずいた

「悠里!!」
初めて聞く高杉の慌てた声
そういや今様つけなかったよね
ちょっと嬉しい
だけど今それどころじゃないよね…

薄れていく意識のなかで
僕を殴ったやつを見た
肌が白くかっこいいというより美形といったほうがあっている

そいつは右手に金属バットを持ち人形のような笑顔で僕を見下ろしていた

その後僕は意識を手放した