「こいつ俺の連れなんで。スンマセン」


そう言ってあたしの手を引っ張って

助けて?くれたんだよね


ベンチから結構はなれたところで

引っ張られていた手を振りほどかれた

「お前なにしてんの?」

振り向いた橋くんはいままで見たこと

ないくらい怒ってて‥

「ごっ‥ごめん‥なさい」

ビックリして語尾が小さくなっちゃって‥


「‥‥勝手にどっかいくなよ」

って優しく橋くんが言ってくれて

我慢してた涙が頬をつたった