何か落ちてる??






近づいてみると、それはピアスだった。


「わ、ピアスじゃん。誰が落としたんだろ・・・」

ピアスって落とすモノなんだろうか・・・

しかも片方だけ・・・

「・・・んーー・・どうしよ?」

どこかに置いておこうとしたけど置く所もない。

「・・・・・ってか!!!!遅刻するーーーーーッ」



さすがにこの時期に遅刻はヤバイよーーっ!!

焦って何も考えずにピアスを手に持って走った。









「はぁっ・・・・つ、疲れた・・・・」

学校に着くとそんなに急がなくても良かったような時間だった。

走り損じゃん・・・



ため息をついて自分の席に着こうとしたら後ろから声がかかった。

「おはよっソラちゃん」

声を掛けてきたのはクラスメートの中村さえチャン。
 
よく話しかけてくれる。

「おはよぉー」


「どうしたの?何か疲れてる?」


「うん・・・遅刻しそうだったから走ってきた・・・」


そういって椅子に座ると

「ね、何持ってんの?」

とさえチャンが手を指差した。


「あ・・・」